特別養護老人ホーム 入所の裏技㊙!!
特別養護老人ホーム 入所の裏技!
在宅で介護をされておられる方で、特別養護老人ホーム(以下 特養)に入所を希望されておられる方はたくさんおられますね。それぞれの家庭環境によって、介護の状況は異なると思いますが、介護だけでなく、仕事や子育てに追われながら、親の介護をされたり、中には老々介護といった方もおられるのではないでしょうか?
介護は言い換えれば
「出口の見えないトンネル」のようで、ケースによっては、10年以上介護が必要になる方もおられます。
そうなると、介護者側がつぶれてしまいます。介護を受ける側もしんどい部分もありますが、やはり介護者の負担というものは、図りしれません。最近、テレビや新聞等でも取り上げられるようになりましたが、
若くして「認知症」を発症される(若年性認知症)方も多いです。私が勤めている特養でも、40台後半から認知症を発症し、50代という若さで、特養に入って来られた方がいます。その方は女性の方ですが、妻の変貌ぶりに、ご主人が「うつ病」になってしまわれました。ご主人は定年退職したら、第2の「新たな人生」を楽しもうとされていただけに、ショックはあまりに大きかったのかも知れません。
ここで、一つ問題なのが・・・
「特養に入所申し込みをしても、すぐに入所が出来るという事ではない」
という事です。状況によっては、何年も待っていただかなければならない事もあります。理由については、
・特養に空床(空き部屋)がない。
・空床があっても、新しい方を受け入れられる体制が整っていない。
(いちばんの主な理由は、介護の人材不足です…)
「そんな事言ったって、家ではとても介護出来る状況じゃない、こっちが倒れてしまうよ。お願いだから、入所させてやってほしい!」
という方も少なくないのではないでしょうか?
実際、ご家族からも、このような言葉をたくさん聞いています。
入所出来るか、出来ない方については、審査があります。
「えっ、審査? どんな審査なの?」
って思いますよね。
文章にすれば、長くなるので、あえて詳しくは説明はしませんが、結論から言ってしまえば、
「点数の高い方から優先的に入所が決定します!」
「そんな事初めて聞いた」という方もおられるかも知れませんが、どの施設においても、たくさんの申し込みがあ
る中で、誰に入所していただくかを決定するための、「入所検討委員会」というようなものがあり、審査を行っています。施設側としても、ご家族の負担を軽減し、一人でも多くの方に入所していただきたいという思いもありますが、こういった現実もあります。
そこで、裏技です!
全ての特養や地域に当てはまるわけではないので、参考程度に頭の片隅にでも覚えていただければと思います。
それは・・・
「限度額を超え、在宅サービスを使う!」
という事です。
殆どの方は、介護保険が適用されている、限度額内でサービスを使っています。なぜなら、限度額を超えてしまうと、介護保険適用外になり、全額負担になってしまうからです。
逆に言い換えれば、限度額を超えてまで、在宅サービス(例:デイサービス、ショートスティ等)を使わなければならないという事は、
「これ以上、在宅介護を行うのは限界!」
という状況として捉える事ができ、施設側としても、
「何とか早く入所させてあげたい」という事になり、点数が加点され、入所しやすくなるという利点
があります。介護を受ける側も、介護をする側も、お互い良い関係でありたいですね。